全国の 視覚 障害の 中高生を 対象と する
「科学へ ジャンプ・ サマー キャンプ 2019」 報告
目的
全国の 視覚 障害の ある 中高生たちに、数学や 理科、IT系の 科学の 勉強に チャレンジ する 機会を 提供 する。また、他県の 参加者や 世代を 超えた 先輩たちとの 人的 ネット ワークを 形成 する。
事業 概要
- 日時：
- 2019年 8月 13日（火）～16日（金）
- 会場：
- あいち 健康 プラザ(愛知県)
- 対象：
- 広い 意味での 科学 分野に 関心を 持つ 視覚 障害の ある 中学生 および 高校生
- 参加者：
- 中学生 11名、高校生 9名
- （うち 2名は 健康上の 理由 等に より 当日 不参加）
- 主催：
- 科学へ ジャンプ・ サマー キャンプ 実行 委員会
- 共催：
- NPO法人 サイエンス・アクセシビリティ・ネット
- 助成：
- 国立 青少年 教育 振興 機構 「子ども ゆめ 基金」
- 後援：
- 全国 盲学校長会、筑波 技術 大学
プログラム 概要
8／13(火)
14:00～15:00
受付 ／ オリエンテーション
15:00～15:20
開会式
15:20～18:00
ウェルカム イベント
19:30～21:00
視覚 障害者の 先輩の 紹介・ 談話会
8／14(水)
9:00～10:30
ワーク ショップ ① ／ 高校生 対象の 大学 進学に ついて 考える 企画
10:45～12:15
ワーク ショップ ② ／ 高校生 対象の 大学 進学に ついて 考える 企画
13:30～17:00
調理 実習 企画
19:00～21:00
参加者 同士の コミュニケーション タイム
8／15(木)
8:30～10:00
ワーク ショップ ③
10:15～11:45
ワーク ショップ ④
13:00～17:00
視覚 障害者の 先輩に よる プレゼンテーション スキル 向上 企画
18:30～21:00
フェアウェル パーティー
8／16(金)
9:00～10:30
ワーク ショップ ⑤
11:00～12:00
閉会式
ワーク ショップ
● 音楽を プログラミング しよう
音の 高さ、次の 音までの 時間、音の 長さから なる 命令を 入力 して、音楽を 演奏 させる 体験を しました。※
● Enjoy Programming!
点図 ディスプレイを 用いて、図形を 描いたり、ゲーム パッドを 用いて キャラクターを 動かしたり する プログラム 作成を 行ないました。※
※ コンピュータは 日本 HP社様より 寄贈 頂いた ものを 利用 させて 頂きました 。
● 敷き詰めて 大きさを 感じよう
積木を 通して 桁の 違いを 認識 し、面積や 体積の 違いを 体験 しました。
● 公開鍵 暗号
公開鍵 暗号に ついて 学び、実際に 音声 電卓で 暗号化と 複合化に ついて 実習 しました。
● ルート 2の 値を 求めよう
3Dプリンタや 触図で 再現 された 古代 バビロニアの くさび形 文字を 触り、記された 値から ルート 2の 値を 求めました。
● 音を 科学 する
様々な 大きさの ボトルを 使って ボトル笛を 作り、容積と 音の 高さの 関係を 科学的に 調べました。最後は みんなで 演奏を 楽しみました。
● 大学 進学 talk & question ～大学 勉強・ 生活 レクチャー編～
大学 入学後に 直面 する 勉強や 生活面での 問題に ついて、先輩方の 経験や 解決策を 聞く ことで、将来に ついての イメージを 構築 する ことが できました。
● 大学 進学 talk & question ～障害 学生 支援 ガイド編～
大学で 利用 できる 障害 学生 支援 サービスに ついて、現場の 担当者の お話を 聞きました。ロール プレイを 通して 実際の 支援 依頼に ついても 考えました。
● 電池の いらない ラジオを 作ろう
コイルを 作り、バリコンや ダイオード、クリスタル イヤホンを 接続 して ラジオを 作りました。リード線の 皮むきも 自分で 行いました。
● 自分で 実験 し、耳で 手で、化学 変化を 実感 しよう！
実験 操作を 自力で 行い、二酸化 炭素・ 酸素・ 水素の 発生と その 性質の 確認を 体感 しました。
● 月って どんな 形？
月の 形が 変化 する 様子を、太陽と 地球との 位置 関係が 理解 できる 触察 教材を 用いて 学びました。
● 木工 体験
電動 ドリル・ 電動 のこぎりなどの 工具を 駆使 して、自分だけの バード コールを 作りました。
先輩に よる プレゼン スキル 向上 企画
● まずは 自分を 知ろう 私って こんな 人
● 伝えて みよう 自分の こと！
中高 別々の グループに なり、中学生は 日本語で、高校生は 英語で 人前に 立って スピーチを する 練習を しました。
調理 実習 企画
● 大変身！ 一から 作る プルプル こんにゃく
こんにゃく芋から こんにゃくを 作る 過程を 体験 しました。また、鬼まんじゅうも 作りました。
フェアウェル パーティー
学年を 超えた チーム 対抗の 早押し クイズ 大会で、多いに 盛り上がりました。
生徒の 感想（抜粋）
● 先輩方との 交流 タイムでは、自分の 悩んで いた 事を 相談 できて よかったです。
● 使った ことの ない 単語を 使って 英語で プレゼンテーションが できました。友達が 発音の 確認を して くれたので、本番で 自信を 持つ ことが できました。
● サマー キャンプ 全体を 振り返ると、目標と して いた 「科学の 想像力を たくさん 広げて いく」が 実現 できたと 達成感が あります。
● この サマー キャンプは、僕たち 視覚 障害者に とって、とても 素晴らしい 企画だと 強く 実感 しました。
● 私は、この キャンプで とても いい 経験を しました。友達と いう ものの 有り難さを 知る ことが でき、世界を 広げる ことが できました。また 参加 したいです。
● 視覚 障害者が 一般の 大学で 学習 する ために、どのような 配慮を どのように お願い すれば よいか、具体的に 考える ことが できました。
● 「科学へ ジャンプ・ サマー キャンプ」の 最大の 魅力は、普段 関わる ことの できない、全国から 集まる 同年代の 視覚 障害者と 交流 できる ことです。今年は、初めて 九州や 沖縄に 住んで いる 方と 出合い、貴重な 経験が できました。